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渡辺曜研究委員会

渡辺曜について考察するブログです。

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Aqoursの1stライブを1ミリも見ずに総括してみた

筆者コラム Aqours 暇つぶし記事 ラブライブ!サンシャイン!!

ブログを書くのが久しぶりなため、リハビリ記事です。

1.Aqoursのライブからもっとも遠ざかっていた者:渡辺総研

2017年2月25日・26日は記念すべきAqoursの初ワンマンライブ「ラブライブ!サンシャイン!!Aqours 1st LoveLive! ~Step! ZERO to ONE~」が開催されました。

『ラブライブ!サンシャイン!!』というコンテンツを語る上で、おそらく大きな節目となるであろう1stライブ、その重要な時期に渡辺総研はどこにいたかというと…、日本にいませんでした()

2月中は大陸に滞在していたため、ライブを見るということはかないませんでした。一応『ラブライブ!サンシャイン!!』にまつわるトピックを主題とするブログ名を標榜しているため、これは致命的なような気もします。

しかし見方を変えてみれば、『ラブライブ!サンシャイン!!』からもっとも距離を置いた状態で、Aqours1stライブの客観的考察ができるということ。これはこれで貴重な視点だと思います。

筆者はこちらにいる間は一応浦ラジとAqoursのニコ生、そしてライブ当日の曜研Twitterのタイムラインには目を通していたので、ライブを直接見ていない以外にはそれなりに情報はおさえていたと思います。

それでも伝聞情報だけでライブについて論じようというのですから、これはこれでとんでもないことだと思います(1日目については渡辺研究員Wさんのレポ記事を読ませていただきましたが)。

2.静寂に包まれたTwitterのタイムライン

ライブ当日に曜研Twitterを確認してみたところ、TLがほぼ無人状態でした。一応熱心なラブライブファンと思われる方を中心にフォローさせていただいておりますので、やはり皆さん会場あるいはLVにてライブに参加されたのでしょう。

あれだけ静寂としたTLは初めてでしたね。

3.撮影禁止の会場内の画像を上げる人々と本人確認

今回のライブでは会場内の撮影禁止が公式によって明言されていました。

しかしながらそれでもTwitterでは会場内で撮影されたと思しき画像や映像が散見されました。

正直に言えばライブに参加できない組としては、会場内の雰囲気を少しでも知りたいと思ってしまう感情もあるのですが、これらの禁止行為によってライブを妨害してしまうのは運営側にとってもファンの立場にとっても、望ましいものとはいえません。


またその他の禁止行為への対応として、チケットの本人確認が一部の席において実施されたようです*1。あくまで未確認情報ですが、転売の可能性ありとされた座席指定券については身分証の提示を求められるなど、運営側も対策を講じたようです。


みんなで作り上げる物語――これをテーマに掲げる『ラブライブ!』だからこそ、ルールやマナーを守る姿勢は、より重要なものとして各人に求められるものでしょう。

4.二大目玉はしゅかしゅーさんとりきゃこさんのピアノソロ

ライブ終了時刻となると静寂から一転、多くの感想ツイート(大体長文)によってTLが埋め尽くされました。

それらを読むだけで、いかに素晴らしく感動的なパフォーマンスによって構成されていたかが伝わってくるようでした。文字だけでこれだけの熱量を感じるのですから、現地での熱気はそれこそ想像もつきません。

感想としては主にしゅかしゅーさんについてとりきゃこさんへの言及が多数といった印象でした。

一日目はTwitterにて「しゅかしゅー」がトレンド入りを果たすなど、多くの方からダンスのクオリティの高さや驚異的なスタミナに対する驚きの声が寄せられていました。

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【参考画像】〈「しゅかしゅー」のYahoo!検索(リアルタイム) - Twitter(ツイッター)、Facebookをリアルタイム検索

りきゃこさんは「想いよ一つになれ」にてまさかのピアノ伴奏再現をされたということで、今回のライブではサプライズ要素として注目を浴びたようです。また2日目には後述のピアノ演奏の失敗からの立ち直りなど、多くのファンにとって印象的なシーンを残した人物といえるでしょう。

 

5.演者としての失敗/アイドルとしての正解――逢田梨香子

さて、逢田梨香子氏の2日目のピアノパフォーマンスについて、筆者はTLや二次情報によって提示されたものしか把握していません。

しかしひとつ印象的であったのが、上記の事象をファンが語るとき、「りきゃこさんのピアノミスを明らかな〈失敗〉であると認めながら、その後の経緯をもってこれらの事象を限りなく肯定的に取らえている」という点です。

これは現地にいなかった筆者には理解しがたいことでした。というのも、失敗と呼ぶならばそれは叱責されるべきもののはずであり、失敗が絶賛されるならばそれはもはや〈成功〉と呼ぶべきものなのではないかーーという疑問が浮かんだためです。

この疑問に対する答えとして、以下のような理解がひとつ考えられます。

すなわち、逢田氏のピアノソロの失敗は、演者としては失敗だが、アイドルとしては正解だったという解釈です。これはどういうことか。

 

演者とは役者・歌手・アーティストといったパフォーマーとしての側面。パフォーマンスを対価に金銭を得る、さらに横浜アリーナという大規模な会場で行われる以上、当然そこにはプロとしての責任が伴います。

 

その意味において、演者としてのピアノパフォーマンスの失敗は、叱責されるべきものでしょう。

しかしアイドルとしてはどうか。確かに最初は失敗してしまったが、その後プロでも難しいとされる失敗からの巻き返しをみせ見事演奏を完遂させた。ひとつの挫折から見事なまでの立ち直りによって挽回してみせた。このプロセスはアイドルしてみれば限りなく正解に近い、一連の事象を考察してみるとこのように解釈できます。

 

アイドルとしての正解とは、すなわち「失敗〈ネガティブ〉から成功〈ポジティブ〉への転換」に他なりません。一般的な言葉で言い表すならばそれは「成長」であり、『ラブライブ!サンシャイン!!』というコンテンツに即していえば「0から1へ」に相当します。

5-1.アイドルとはドキュメンタリーである

これをもとに考えてみると、アイドルに求められるのは歌やパフォーマンスを完璧にこなすことではなく、むしろその不完全性(拙さ・初々しさ)なのではないかという発想に立ち返ります。

正確にはそうした不完全性から一つずつなにかを積み上げていくというそのプロセスこそ、アイドルにとっての根幹部分たりうるのではないでしょうか。

またそうしたドキュメンタリーは、当然それを目撃する観客の存在が必須となります。生ライブという(一般的に)やり直しがきかない場だからこそ、それを目撃できるということ、ドキュメンタリーしての価値は必然的に高まるといえるかもしれません。

 

6.アニメ/声優/ライブ/etc、二重性が絡み合う多重構造と交錯

このあたりは実際にライブに行かれた方の考察記事を参照するのがよいと思われますが、『ラブライブ!サンシャイン!!』では「キャラ/声優」といった重複する二つの要素を交錯させ、ある種同調させる、ないしはその境界線を取り払うことを特徴としたコンテンツといえます(代表的な例として、アニメPVでキャラが躍るダンスを、声優自身が再現するなど)。

ただ今回のライブではこのような「A/B」の対比という単純な事象には留まらず、「B/C」「C/D」「D/E」というような、幾重もの要素が絡まりあい、さながら無数の文脈が折り重なって多層的な関係を構築しています。その要因として「μ's/Aqours」という作品上のそもそもの前提、「スクールアイドルになる前/スクールアイドルになった後」といった時系列の前後、「アニメ/G'sマガジン」といったメディアごとの対比など、あらゆる要素によって対比構造を作ることが可能なためと考えられます。

これができるのは『ラブライブ!サンシャイン!!』がメディアミックスを前提としたコンテンツであること、また「μ's」という先人がその歴史を作ってきたこと、そしてなによりもメインのテーマを「0から1へ」と設定したことが個人的には一番大きいと思います。

外野としてあえて忌憚なき意見をいわせていただくとすれば、「0から1へ」というテーマはざっくりとしすぎていて、正直いくらでもこじつけられるんですよね。逆に言えばそうした汎用性の高いテーマを設定することこそ公式の狙いであり、それが意図的なものであるとするならば、その目論見は見事に的中したといえます。

少し話はそれますが、アニメ第13話のいわゆるミュージカル演出は賛否両論といった評価でしたが、今回はAqoursのキャストによってこれが再現されました。この演出の意図は、今回のキャスト自身のミュージカルによって補完されたようにも見受けられます*2

台詞回しは同じでも、キャラとキャストでは当然意味合いは異なってきますし、またそれまでのコンテクストによって解釈は大きく変わります。

今回のライブはそうした大枠のコンテクストを生成し、今までの事象の意味解釈がすべて転換しうるような、そんな特異点的事象とも捉えられそうです。

特にりきゃこさんに至っては今までのすべての言動が再評価されているというか、ライブ後の文脈によって新たな解釈が急速になされているような印象があります。

たとえば2月のニコ生では逢田氏が「みんなは練習どう?」と他人事のようにメンバーに問いかける場面があり、そのときは笑いどころとして受け止められましたが、今にして思えば一人だけ別メニューでピアノ練習していたのですから他人事な言動になるのもうなずけますよね。

またピアノ演奏をミスしてしまった逢田氏に対して、会場のファンが「梨子(キャラ名)」でも「りきゃこ(声優の愛称)」でもなく、「梨香子」とコールしたことは一つ重要な事象であると指摘せざるを得ません。

そのときピアノの前にいたのは間違いなく逢田梨香子という一人の人物でありながら、アニメ2話でピアノを弾けなかった桜内梨子の姿とも重なります。


と同時に逢田梨香子氏の中にも〈演者としての逢田梨香子氏〉と〈アイドルとしての逢田梨香子氏〉(ここでは”アイドル”としてよりも、ピアノを初めて3か月というほぼ初心者でありながらも、1万人を超える大観衆の前で演奏をしようという〈素人〉としての側面が強いかもしれません)が重複しており、その意味で演者としてのりきゃこ氏ではなく、緊張に打ち震えながらも懸命に鍵盤に指を振り下ろさんとする梨香子さんの名でコールがされるのは自然なことといえるでしょう。

上述の幾重もの像(要素)による対比構造という意味では、今回の逢田梨香子氏はまさに象徴的な例といえるのではないでしょうか。

ともかく、ラブライブファンにとって、今回のライブは今までの文脈をすべて塗り替えるような、そんな特異点的な事象として受け止められるのではないかと思います。もちろん、筆者はライブを実際に見ていないので、あまり大口叩けないのですが()

 

7.あの日魔法にかけられた観客たち

今回のライブが今までの『ラブライブ!サンシャイン!!』にまつわる文脈を一変する可能性があることは先述しました。

実際にライブをその目で見た方ならば、それらは一生忘れないだけの強烈な体験として記憶に残るものかもしれません。さながらAqoursという魔法にかかり、今まで「μ's」との関係性の中でしか捉えられなかったファンすらも、「Aqours」というユニットそのものに魅了されたーーそんな方もいるかもしれません。

繰り返し述べる通り、筆者は生憎としてライブへ参加できなかったため、その魔法にはかかりませんでした。ですが、こうした立場を生かして『ラブライブ!』から一歩引いた目線で分析を進めることができる、という意味では役立つこともあるかもしれません。

決して、負け惜しみだけで言っているわけではないのですが…。

 

8.SNSで共有される物語〈ドキュメンタリー〉

さて、ここからがどちらかというと本題なのですが、なぜ筆者は見てもいないライブについてここまで駄文を書き連ねたのでしょう。

言い方を変えると、そこ(会場の横浜アリーナ)にいなかったはずの筆者がなぜここまで詳細にライブについて言及することができたのか。答えはインターネット、特にSNS(ここでは主にTwitter)の存在があります。

筆者が現場の状況について、完璧でないにせよある程度把握できたのはTwitterによるところが大きいです。もちろん詳細裏付けのためにブログなどもいくつか参照しましたが、文字化する際に一度思考を整理するブログと異なり、Twitterは当時の感情などを比較的そのまま反映した投稿が多く、特にファンの心理や会場の雰囲気を知るためにはこちらの方が有益であると感じました。

先にドキュメンタリーは観測する観客がいて初めて成り立つという趣旨の内容を書きましたが、ライブから物理的に、あるいはLVといった手法も使えなかった筆者がそれでもライブの様子について多少なりとも把握できたのは紛れもなくSNSのおかげといえます。そこから関連したお話を少しだけ。

 

8-1.SNSとラブライバー

SNSをはじめとするヴァーチャル空間とアイドルについて言及した文書で「アイドルが生息する「現実空間」と「仮想空間」の二重構造〜「キャラクター」と「偶像」の合致と乖離〜」という論文があります。

ここには他のアイドルグループと並んで「μ's」そしてラブライバーについての言及も含まれているので引用します。

「ラブライバー」が成立した背景には,インターネットやスマートフォンの普及による「ファン母数の拡大」と「ファンコミュニティ内のつながりの親密化」の2 つが挙げられる。いつでもどこでもYouTube など動画で視聴し,音楽をダウンロードし,SNS を利用してアイドルと直接会話することが可能である。少ない労力,費用,時間を投入することでもファン活動が可能になったことにより,アイドルファンの母数は飛躍的に増加した

また,これまでイベントやコンサートなどの現場でしか交流することがなかったファン同士が,Twitter やFacebook などのSNS で日常的につながりを持ち,アイドルに対するファン心理や日常生活までも共有するようになった。応援するアイドルが同じであるという共通点を契機として,年齢や生い立ちがまったく異なる見ず知らずの人に仲間意識を持って話しかけて良いという権利を得て,国や地域を超越した強い「つながり」が生まれた。(239頁より)

アイドルが生息する「現実空間」と「仮想空間」の二重構造〜「キャラクター」と「偶像」の合致と乖離〜

本文では続けて「つながりの親密/緊密化」を読み解く一助として「社会関係資本」(ソーシャルキャピタル)という概念を紹介しています。

天笠・井上・小川[2015]は,「ラブライバー」のようなアイドルのファンコミュニティにおける「つながり」を分析する概念として,「社会関係資本」(ソーシャルキャピタル)を用いた。天笠・井上・小川[2015]によれば,「社会関係資本」は「人々の間の協調的な行動を促す『信頼』『互酬性の規範』『ネットワーク(絆)』」のことを指し,人,モノ,金など従来の資本とは異なり可視化できないが,人が社会生活を営む上で大切な役割を果たす新たな資本として注目される。昨今のアイドル・ブームは,アイドルグループ自体の活動は重要であるが,ファンコミュニティ内での仲間の存在こそが,アイドルファンを継続する価値となっていることが背景にあり,「社会関係資本」化しているという分析である。(同・頁より)

アイドルが生息する「現実空間」と「仮想空間」の二重構造〜「キャラクター」と「偶像」の合致と乖離〜

個人的には社会関係資本の概念はラブライバーを理解するうえでかなり有用だと感じています。

言われてみればたった一人だけでアイドル(と、ここでは便宜上述べますが)を追いかけることは相当のエネルギーを消費する筈で、その過程で同じファンとの交流が目的化しても不思議ではないですよね。

 

8-2.雑談:階層化される〈みんな〉、トライブ化する派閥

ここからは雑談になってしまうのですが、『ラブライブ!サンシャイン!!』ではその倍率の高さも相まって、ライブを見れる人、LVしか見れない人、そもそもLVすら見れない人といった具合にファンの間でも当然格差が生まれてしまいます。

以前もどこかで書いた気もするのですが、『みんなで叶える物語』を掲げる『ラブライブ!』にとって、この〈みんな〉という枠組み範囲はどこまでを含め、どこからを除外対象になるのかみたいな問いも個人的には持っていたりします。

他にもキャラ推しや声優推しなど、人それぞれ楽しみ方は千差万別だと思うのですが、そうすると推しキャラごとに派閥というかそういった線引きも発生しうると思うのですよ。

最近の関心はこうした枠組み・線引きなんですよねもっぱら(唐突)

総選挙においても必然的に上位のキャラが選別され、キャラごとに格差も生まれるわけですし、そこではあれ、なんで渡辺さんまた上位なんですか?みたいな疑問も生まれるわけです。渡辺曜って結局何なのでしょうね?(原点回帰)

というわけで当ブログでは引き続き渡辺曜について考察していきます。

 

9.余談とブログの今後の方針とか


これは余談ですが、先日浦ラジ第46回放送では小宮さんが「フランスのチョコ買いたい」との発言がありました。偶然にも放送当時、筆者はフランスに滞在していたので、「あ~これがありしゃさんが食べたがっていたフランスのチョコか~」と思いながらパクパクいただいていました。日本のものとはまた違った味わいでしたね。おいしかったです。


いろいろと駄文を書き連ねましたが、要は何が言いたいのかというと、「ライブ行きたかったなあ」ということです。およそ一か月ぶりの更新なので、記事が雑なのは大目に見ていただきたいものです。

『ラブライブ!サンシャイン!!』そのものは1stライブの大成功、そしてアニメ2期をはじめとするネクストプロジェクトが発表されましたね。一ファンとして大変うれしく思います。

ですのでブログの方針としては、アニメ2期が始まる前に1期にまつわる考察記事などを済ませておきたいなとは思います。主となるトピックは引き続き渡辺曜ですが、それ以外のテーマについても書いていければとは思います。

いずれにせよ、これからさらに盛り上がっていくであろう『ラブライブ!サンシャイン!!』、その一手助け、といっても大したことはできませんが、コンテンツ並びにファンの皆様が楽しめるような取り組みをできればいいなとは思います。

もっとも、基本的には渡辺曜の話しかしないと思いますが。

P.S.記事色々とぶん投げた内容ですみません。3月から改めてブログ更新復帰します。よろしくお願いします。【渡辺総研】

 

 

参照リンク

  • 小林愛香 公式ブログ - First LoveLive! - Powered by LINE
  • https://www.instagram.com/p/BRAOQXpBb95/

  • 0から1へ。|斉藤朱夏オフィシャルブログ「しゅか通信」Powered by Ameba
  • https://www.instagram.com/p/BQ__j2PAPEf/?taken-by=furihata_ai
  • Aqours 1st LoveLive! 〜Step ZERO to ONE〜|小宮有紗オフィシャルブログ Powered by Ameba
  • https://www.instagram.com/p/BRF3Rq5gA0Q/?taken-by=kanako.tktk&hl=ja